3 職業の呼び名
ところでこの職業の呼び名ですが、ここにも時代が反映されていると思うのです。
スチュワーデス→キャビン(又はフライト)アテンダント→CA。
実際には男性の客室乗務員も沢山いるのですが、女性の職業の典型として昔からあった名前がスチュワーデス、看護婦さん、保母さんetc.
古めかしいスチュワーデスと言う名から、なんとなく新しい響きのエアホステス(空の女主人・「お客様」に対して「お迎えする側」)と言うことが一時ありましたが、定着しませんでしたね。
そして女性が今までの典型的な職業から抜け出し、様々な分野で広く活躍する時代になって、性別を特定しない職業名、看護士、保育士などと同様、キャビンアテンダントへ変化しました。そしてあわただしい現代、なんでも短く縮めてしまう時代にその頭文字をとってCAとなったのでしょう。
それぞれの呼び名の普及には、テレビドラマも大きく影響していることでしょう。
CAは内部では昔から職種を表すのに使われていましたが、業界用語をそのまま巷でも使うと言うのも近頃の流行ですね。
兎に角私が飛んでいたのはスチュワーデスの時代ですので、ここではその呼び名を使うことにしました。
因みに日本語では客室乗務員(パイロットは運航乗務員)。
キャビンアテンダント cabin attendant とは客室のお世話係。そして中国語では空中小娘(日本語式に読むと「くうちゅうこむすめ」)、男性CAは空中飯盛男(同じく「くうちゅうめしもりおとこ」)、と呼ぶと言うのが仲間内での定説でしたが、私は中国語が話せませんので、真偽のほどは分かりません。そして自分達ではとび職=飛び職とも呼んでいました。
それにしても21世紀の今、ブログを書くとわかっていたら、それなりの写真を少しは撮っておいたのに…
ロンドン ヒースロー空港着陸間際
後年夫が撮った写真です。
こちらは教師という言葉にLehrerとLehrerinがあって、いちいち男性か女性かで使い分けるので本当に面倒です。そのかわり、どんな職業でもどちらもありうるということですね。まあ-inは結局の所は後付という感じですけどね。
by めぎ (2018-09-19 05:06)
めぎ様、ドイツ語でそうなんですか!面倒そうですね。
日本語の敬称、「さん」、「様」、「先生」等は、英語のMr. Mrs. Miss (既婚か未婚かまで現わす!) Ms. よりはるかに公平だし簡単だとは思いますが、日本社会の実体が公平かと言うとそうではないですしね。
by もとこさん。 (2018-09-19 23:15)