16 毎年試験が!
私の在籍当時は新人であれベテランであれ、CA全員が個別に毎年一度、業務試験と実機でのサービス技量のチェックを受けなければなりませんでした。
チェックとは、
ある日フライトの為に出社すると、何の前触れもなく突然 「今日はあなたのチェックです」 と言われます。そして一人のチェッカーが、基地を出てから基地に帰って来るまで、一週間のフライトなら一週間ずっと、仕事の間私に付き纏うのです。そして様々な側面から私の仕事を見、評価するのです。
業務知識、サービス技量、お客様との会話、笑顔、他のCAとの協調性 etc.
そして、最後に講評を受けます。注意を受けたり、叱られたり、励まされたり … …
もちろんこれはサービス水準を保つためであって、これでお給料が上がったり下がったりする訳ではありません。ですから普段からきちんと仕事をしているならば、いつも自分がしている様にすれば良いのですが、やはり緊張します。毎年、もうそろそろかなと思うとちょっと憂鬱でした。
チェッカーはCAの部署の上司ですが、中には大変厳しい人もいます。厳しいと言っても理に適った厳しさは気持ちの良いものですが、理不尽な厳しさ(これは「厳しさ」ではなく、「いじわる」ですね)の人は本当にいやでした。
でも、あの頃より大人になった今考えて見ると、きめ細かく指導していただき、育てていただいていたのだと言う事に気づきもしました。
それにしても、物的商品の品質を保つ事も難しいと思いますが、人の手によるサービスの質を保つ事は本当に難しい事だと思います。
初めの頃はこの様に、一人づつのチェックでしたが、後には一編成全体のグループチェックになり、その後はどうなったのでしょうか?今でもチェック制度があるのかどうか、他のエアラインでも行われているのか分かりません。
何千人もCAが居るであろう今、こんなに手厚い指導は出来ないでしょう。そのための人件費もかかり過ぎますね、きっと。
古き良き時代だったのかも知れません。
ロイヤルサンセット 花言葉 古き佳き思い出
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前触れがないというのが怖いですね~
一週間もつきっきりというのも凄いですね~
でも、だからこそ昔のCAさん方の仕事ぶりのあの素晴らしさがあったのでしょうね。
by めぎ (2018-11-23 05:25)
めぎ様、付きっ切りって、チェックする方も大変だったと思います。今の時代でそんな組織ってあるかしら・・・ 考えようによっては、手厚いのどかな時代だったともいえるのでしょうね。
by もとこさん。 (2018-11-24 16:14)
はじトラ様、XML_XSL様、nice!を有り難うございます。
by もとこさん。 (2018-11-24 16:17)