26 仕事の醍醐味
交通機関の乗務員の仕事と言うのは、物理的には日々完結します。
大雑把に言えば、目的地に到着すればそれで完結です。
何ヶ月も何年もかかって一つの仕事遂行して行く職種から見たら、スッキリとして楽な立場でしょう。
しかし、それはとても恐ろしい事でもあります。物理的な到着時間までに、内容をも完結しなければならない。 後で考えてやり直す事が出来ない
と言う条件の下、安全に快適にそして定時に完結するか否かによって、お客様の満足度が天と地ほど違うからです。
ですからそれらが、殊に快適性が損なわれそうになった時、与えられた条件の中でいかに満足度高く内容的にも完結させるかが、仕事の醍醐味です。
快適性は、それぞれに感じ方の大いに異なる部分と、ほぼ客観的にどなたにも共通な点とあります。
例えば客室内の温度。世界中の人々の快適だと思う温度には、恐らく10度近い差があるのではないでしょうか。
それから例えば機内での暴力。最近公共交通機関内での暴力沙汰がとても増えていると聞きますが、これはどなたにも共通して大変不快であろうし、危険であります。
また、お客様の事情も随分違います。
早く食事が欲しい方、ただひたすら眠りたい方、嬉しくて誰かとおしゃべりしていたい方、一人静かにしていたい方・・・
大なり小なり、様々な事情や状況を超えてお客様に満足して到着していただくには、何と言っても良いチームワークが必要です。
機長と客室責任者の方針を全員が理解して共有し、呼吸の合った仕事を出来た日は、どんなに忙しくても、面倒な事柄があったとしても、乗員も本当に満ち足りて飛行機を降りる事が出来ます。
オフで仲間と リオデジャネイロ
未熟であっても、溌剌として活気ある新人。
経験に裏打ちされた落ち着きと度量を持った、先輩、上司。
技術と更に人間性において、全幅の信頼を寄せられる機長。
こう言うチームで毎回仕事が出来れば、本当に幸せです。
ホノルルでクルージング
つい先日飛行機で長距離移動したところですが、近くで子供が騒いで12時間叫び声をあげ続け、うちのドイツ人が眠れなくて大変でした。
そういう乗務員さんたちとは関係ないことで満足度に少なからず影響があったりしますし、なかなか大変ですよね。
by めぎ (2018-12-25 23:38)
by もとこさん。 (2018-12-27 00:32)
めぎ様、それは大変でしたね。赤ちゃんが様々な理由で泣くのは、いくらお母様と協力して何とかしようとしても、時としてどうしようもない場合もあるのですが、騒いで叫び声をあげと言うのは言語道断ですね。親が静かにさせるべきですし、それをしないなら乗務員が制するべきです。どこにも逃げられない機内で、迷惑千万、災難でしたね。良く他のお客様方もだまっていましたね。
めぎ様、ごめんなさい。頂いたコメント、手違いがあり、私のアイコンでここに移させて頂きました。
by もとこさん。 (2018-12-27 00:45)